第62回定例研究会が開催されました

2022年11月25日

 2022年10月27日(木)16:30~18:30に 定例研究会が開催された。

本日のテーマは、「おやこひろば たかたんにおける学生の学びについて」だった。本学の育児文化室で、毎週月曜日(時期により木曜日も)の10:00~12:00に開催しているおやこひろばに参加した学生ボランティアの学びについて、研究員の金森まさ子と権部良子が発表した。
 
2020年度から2022年度(本年度8月まで)を中心に、学生のひろばボランティア報告書に書かれたデータから読み取れる内容の報告がなされた。
【体験後の学び】では、どの年度も多くの学生が「自ら保護者とコミュニケーションをとることの大切さを感じた」「実習や就職に活かすことができる学びができた」と回答した。逆に少ないのは「子育て支援についての自信が芽生えた」「子育て支援に対する知識が得られた」の項目だった。
また、「教材や保育技術を活用できた」を選んだ学生が少なかったことがあげられた。
発足5年目の「たんたんくらぶ」の活動や卒業生へのアンケートについての報告もあった。
後半は、5~6人ずつの3グループで、「今後のひろばにおける学生の学びをすすめるために」をテーマに意見交換をおこなった。
・現職教員でも保護者との関わりには苦慮する。学生はいろいろ考え難しいと思われるが、実習前の体験は有効だろう。
・作成した教材を披露する場としてひろばを活用したい。
・子どもや親に関われる貴重な機会をどのように多くの学生に利用できるようにするか。
・課題として、平常時間割上の参加の難しさがある。
・解決方法は、ボランティアの継続、新設科目やゼミでの活用である。
・学生に保育職のやりがいを伝えることをさらにしていく必要がある。
・行事などのイベントでの取り組みだけでなく、日常的な子育て
支援の中での学生の学びも大切にしていきたい。
・こども園化が進み、子育て支援の場が拡大している現状から、
子育て支援について学生が学んでいくことは必要なことである。
など多くの意見が出された。
  今後のおやこひろばの学生の学びについて、有意義な話し合いとなった。